2010年8月16日月曜日

朗読の快楽/響き合う表現 Vol.42

最後にいいたいのは、朗読という表現には大きな可能性がある、ということだ。その可能性について興味があり、表現することについて興味がある方は、どうぞ気軽に現代朗読協会にアクセスしてほしい。アクセス方法はいろいろある。直接来ていただくことがもちろん一番いい。

メールや電話での問い合わせも歓迎だ。また遠方の方や身体が不自由な方、事情で外出がままならない方らのためにSkypeでのやりとりにも対応しているし、Ustreamなどの放送中にチャットなどで対応することも可能だ。twitterのアカウントもある。これだが。

現代朗読協会への参加方法もいろいろある。読み聞かせの勉強のために、とやってくる人がいる。それもただ子どもに読み聞かせをしたいだけ、という人もいれば、学校や図書館で読み聞かせボランティアをやっているとか、やりたいので、という動機の人もいる。

ひとりで朗読会を開いてみたいと思っている人もいれば、みんなでひとつの舞台を作りたいと参加する人もいる。協会が関わっているさまざまなメディア/ネットラジオやYouTubeなどの映像、オーディオブックコンテンツなどを作りたいという人もいる。

いくつか朗読講座を受けてみたがどれもしっくり来なかったので、といって来られる人もいる。音楽のほうからやってくる人もいるし、ただ朗読を聴くのが好きだから、という人もいる。そういう人は「リスナー境界」などと自称して楽しんでおられたりする。

参加の形はさまざまなのだ。またさまざまな形を受け入れるようになっている。年齢もまちまちだ。他の朗読サークルなどに比べると比較的若い人が多い傾向はあるが、それでも上は60代、70代までいる。若い人も年輩の人も、区別なく参加し楽しんでおられるのが特徴だ。

現代朗読の未来のことを少し書いておこう。といっても、架空の未来の話ではなく、少し先の予定されている未来の話だ。私たちの現在から未来につながっている軸のなかで、次のような活動が予定されているという話だ。まず、学童向けのブログラムがある。

世田谷文学館と共同開催している「Kenji」および「ホームズ」という朗読プログラム。これはともに、学校の1時限内で上演できるように30分程度の長さである。これまで小中学校で上演してきた。クラス単位のこともあれば、全校対象のこともあった。地域も問わない。

もともとは世田谷区内から始まったことだが、区外にも出ているし、都外でもやる。年末には福島県の中学校で上演が予定されている。子ども向けのプログラムとしては、児童養護施設へのボランティアイベントのための「いちめんの菜の花に私はなりたい」もある。

こういった子どもたち相手の公演は、私たち自身にも本当にすばらしい経験となる。ほかでは得られない学びの場でもある。このような活動に参加してみたい、観てみたいという方は、歓迎する。いつでも私たちに加わって、現代朗読を学び、プログラムを共有してほしい。

iBunko Twitter