2011年7月10日日曜日

幻のエレンディラのリハーサルに名古屋に行く

先週の木曜日、七夕の日の7月7日は、名古屋に行ってきた。
東京は連日の猛暑が続いているが、名古屋は雨降りで、覚悟していたわりには涼しくて助かった。

22日の夜、千種のIMYホールで行なわれる公演「レクイエム・幻のエレンディラ」の打ち合わせとリハーサルのためで、公演は昨年メキシコで客死したスペイン文学者の加藤登氏の追悼公演としておこなわれる。
加藤氏は、2009年、2010年の両年とも、ウェルバ・アクトゥス公演で音響をやっていただいた加藤明氏の実兄で、そういう関係もあって深澤氏が主催、演出をする。テキストは加藤登氏が翻訳したガルシア=マルケスの小説をベースにしている。
私は今回は演出も脚本も関わらず、音楽とピアノ演奏で参加する。オリジナル曲を一曲作って、歌を伊藤さやかに歌ってもらい、それを音響的に本番中に流す(本人は不在)。そこに私がピアノの生演奏でからむ、という趣向。
基本的には朗読劇で、朗読はクセックの榊原忠美氏のほか、役者が3名。あと私のピアノだが、最後の歌曲以外は全曲即興的オリジナル演奏でからむことになっている。

加藤さんに車で名古屋駅まで迎えに来てもらい、午後3時に劇団クセックのアトリエへ。まずは音響関係の打ち合わせ。深澤さんも加わる。
全体の進行も確認する。
午後6時すぎ、スタッフとして手伝ってもらうことになっているふみさん、コギソさん、ゆみさんらもやってきた。バラさんやクセックの役者も揃って、リハーサルスタート。
いちおう朗読劇ということになっているのだが、私以外はほぼ全員が演劇畑の人なので、リハーサルも演劇的な方法で進められていく。つまり、動きやきっかけが細かく決められていく。
朗読の場合、いや私がやっている現代朗読の場合は、動きやきっかけは最後まで決めることはない。キャストも最後まで決めない。だれもがどのようにでも読め、どのようにでも動けるようにすることが稽古だといっていい。なので、演劇的方法が窮屈でしかたがない。
とはいえ、私は音楽担当で、ある程度自由を許されているので、基本的には好きなようにやらせてもらうつもりだ。

午後10時すぎ、丸の内のホテル近くの〈世界の山ちゃん〉で飲み会。
そのままホテル泊。