2011年7月19日火曜日

自分を伝えるための文章を書く方法

現代生活では、そしてとくにケータイやネットが普及した近年は、文章(テキスト)を書くことでなにかを伝える、自分を伝える、ということがとても多くなった。メール、ツイッター、ブログ、企画書。
また、電子出版やケータイ小説でだれもが自分の表現作品を発表できるようになった時代でもある。小説や詩や評論、旅行記などは、自分のブログで簡単に発表できるし、投稿サイトもある。また、電子出版サイトを使えば、商品として売ることもできる。
そんな時代において、書く人は文章の書き方をどこで学ぶのだろう。学校で? 職場で? カルチャーセンターで? それとも見よう見まねで?

私は文章の書き方など人から習うものではないと思っている。
変なことを習ったり、生半可な文章作法を聞きかじったせいで、魅力的な文章を書けなくなっている人もいる。
例えば「起承転結」という言葉がある。文章を書くときの構成を考える方法だが、これはいつ、だれが提唱したルールなのかわからないが、相当古いことは確かだろう。このような怪しい方法論を金科玉条のように教えたり、あるいは教えられて信じこんで守っている人が驚くほど多い。
あなたは大丈夫ですか?
あるいは、自分の言葉で書いていると思いこんでいるのに、実はすべてどこかで読んだり聞いたりして覚えた「定型的」で「慣用的」な文字列だったりする。たとえば、絶望した様子をあらわすのに、
「彼は天を仰いだ」
といったような表現。そういったものを無意識に使ってしまう。

また、私たちは自分が思っている以上に、後天的に身につけ、覚えてきた「無意識のルール」に縛られている。「こうしなければならない」「こうしてはいけない」といった無意識の働きが、文章をひどく定型的でつまらなくしている。
テキスト表現ゼミや次世代作家養成塾では、文章の「書き方」を教えるのではなく、むしろ身についてしまった「書き方」をいかに自覚し、やめていくことができるかを考える。
そう、これはとても難しい作業だ。現代人はそういうことにはあまり慣れていない。しかし、それが見つかったとき、そこにはすばらしい「書き手」が誕生するのだ。これはすでに実証済みだ。

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