2013年12月31日火曜日

大晦日、マインドフルネスについてかんがえる

あと数時間で2013年が終わる。
といっても、2013年と2014年のあいだになにか段差のようなものが設置されているわけではなく、「区切り」は人間が勝手に制度的思考でそう決めつけたり思いこんだりしているだけで、時間はなめらかに不可逆的にすすんでいく。
いまこの瞬間の時間も、年が変わる瞬間の時間も、年が変わってからの時間も、おなじように連続的にすすんでいく。
その普遍的な時間のながれのなかを自分がどのようにすごすのかは、その人の意識次第、ということになる。

時間の流れとそのなかにある自分自身の存在について、ここ数年で驚くほど意識が変わった。
いまここにいる私のなかに流れる時間と、数年前までの私のなかに流れる時間とは、およそ異質なものであるといっていい。

「マインドフルネス」という考え方に触れ、実践しはじめたときから変化が起きはじめた。
マインドフルネスは日常生活のなかで実践されるのが理想的だが、最初からその意識をもってすごすのは難しい。
初期のころはマインドフルネスにはいるための儀式のようなものが必要だった。
それは瞑想であったり、呼吸法であったり、ヨガであったり。
それが表現をおこなう時間に意識して実践したり、やがて日常生活のなかでも意識できるようになってきた。

私はピアノを弾くが、そのような時間軸のなかで行なわれる表現行為において、マインドフルネスは革命的といっていい変化をもたらしてくれた。
思考と企みを手放し、いまここの自分自身とともにありつづけることで、次の瞬間なにが起こるか、自分がなにをするのかわからないという偶有性を怖れつつも楽しめるようになった。
怖いけれど楽しい、という子どものころの未知の体験をするときの感覚を、一瞬一瞬得られるようになってきた。

6月から韓氏意拳をはじめたが、この武術はマインドフルネスにおける自分自身の身体性を非常に緻密に注目していく方法を持っていて、私のマインドフルネス体験をさらに深めてくれた。
その深まりは底知れない井戸の底のように思え、まだまだやればやるほど自分の身体と意識の深層へと降りていくような怖さと楽しさがある。

あと数時間ではじまる2014年もまた、マインドフルネスの深まりをさらに緻密に探求していきたい。
そしてマインドフルネスは自分自身とつながること、自分自身への共感の道でもあり、それを外側に向けることでこれは他者への共感の矢ともなる。
共感的コミュニケーション(共感スキル)についてもまたさらに探求し、共有していきたい。
こういったことを純粋に、妥協なく、徹底してやりたい、というのが私の気持ちで、それは日々強くなりつつある。

お付き合いいただければ幸いである。
みなさん、よいお年を。

福井県立病院・初春のピアノコンサートのお知らせ

ご好評をいただいている福井県立病院でのソロピアノ・ミニコンサートのお知らせです。
今回もどなたもよくご存知の日本の秋の唱歌や童謡などの懐かしいメロディーを中心に、水城のオリジナル曲もまじえ、自由なアレンジでお送りする予定です。

どなたも自由にお聴きいただけます。

◎日時 2014年2月3日(月)13:30〜14:30
◎場所 福井県立病院受付ロビー(エントランスホール)
    福井市四ツ井2-8-1
◎料金 無料

福井は私のふるさとですが、活動拠点を東京に移して以来、福井で演奏する機会はあまりありません。
今回も貴重な機会を大切にしつつ、みなさんとのトークを交えた気軽で楽しいコンサートにしたいと思っています。

ちなみに水城ゆう最新CDはこちらから聴けます。
ダウンロードしなくても全曲試聴可です。ダウンロードは有料となります。

あいぶんこ朗読ポッド Vol.29

2013年大晦日スペシャルとして、現代朗読協会正会員の朗読者・福豆々子による古典落語「芝浜」の朗読を、水城ゆうのピアノ演奏の即興セッションでお送りします。

現代朗読体験講座の次回2014年1月の開催は、1月11日(土)です。
詳細とお申し込みはこちら
また、現代朗読ゼミの体験参加も随時受け付けています。
詳細とお申し込みはこちら

2013年12月30日月曜日

2014年にやりたいこと

今年もあと二日で終わる。
以下、自分メモ。
来年やりたいこと(抱負ともいう)。

小説家(もの書き)として。
『共感的コミュニケーション〔実践編〕』を仕上げてリリースする。
音読療法の教科書『音読療法の基礎』を仕上げてリリースする。
現代朗読についての本『現代朗読』を仕上げてリリースする。
朗読のための作品集『水色文庫』を仕上げてリリースする。
以上、すべてリソース(原稿)は書きあがっている。

来年は執筆の場はブログが中心になるだろう。
私が書くものは原則、すべてブログで公開する。
朗読用テキスト、詩、短編、長編を来年も書きついでいきたい。
朗読表現、テキスト表現、音楽、音読療法、共感的コミュニケーション(共感スキル)などについての考察も深めていきたい。

現代朗読協会の主宰として。
基礎コース、オーディオブック収録製作コース、ライブコース、朗読ゼミ、テキスト表現ゼミ、オンラインゼミなどを通じて、朗読やテキストライティングなど表現の研究を深めていきたい。
朗読と即興音楽のライブは随時おこなっていくだろう。
ライブ、スタジオライブ、トーク、講座やゼミの様子などは、YouTubeや「あいぶんこ朗読ポッド」で配信していくつもりだ。
また単独でのオーディオブックの収録も来年は増強し、コンテンツを増やしていきたいが、収録方式についてはひと工夫する。

音読療法協会のオーガナイザーとして。
このすぐれた方法を来年はより多くの人に知ってもらい、社会貢献すると同時に、ボイスセラピストたちの活躍の場を確保していきたい。
資格講座はこれまでと同様、定期的に開催していく。
また重要な柱のひとつである共感的コミュニケーションは、勉強会を気楽に開催できるようにすでに呼びかけをはじめているが、来年は多くの場に出ていって広められればいいと思う。

ピアニスト(音楽家)として。
朗読ライブにはもちろん即興演奏で参加していきたい。
ソロライブもある程度定期的にやっていきたいし、電子楽器や映像の使用もさらに創意工夫していこう。
来年は朗読と即興音楽のユニット〈ウェルバ・ムジカ〉もスタート予定なので、コンセプトと楽曲提供も力を入れたい。
しばらく作っていなかったが、オリジナル曲も来年は折にふれて作っていきたい。
歌や、朗読につける音楽など、きちんと楽譜にして提供していこうと思っている。

ほかにも今年はまだ手がつけられなかったが、あらたに着手していきたい活動や仕事について、どんどん提案していきたい。
すでにいくつか提案書を書きかけているところだ。

今年の6月から始めた韓氏意拳は、自分のために来年も積極的に稽古していく。
他のどの武術とも異なる、緻密に自分の身体を注目し、集中を深めていく方法は、ピアノ演奏や執筆にも役立っているし、朗読演出においても欠かせないものとなっている。
さらに密度を高めていきたい。

あいぶんこ朗読ポッド Vol.28

現代朗読基礎コース第9回から、伝統的表現とコンテンポラリー表現について解説した部分を抜粋してお送りします。
現代朗読の「現代=コンテンポラリー」とはなにを意味するのか、どういうアプローチの表現なのか、解説しています。
その後編。

現代朗読体験講座の次回2014年1月の開催は、1月11日(土)です。
詳細とお申し込みはこちら
また、現代朗読ゼミの体験参加も随時受け付けています。
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2013年12月29日日曜日

赤ちゃん来た、韓氏意拳の年末稽古

昨日、夜更かししたので、今朝は朝寝坊。
起きたら室温が4度だった。
実家のほうでは雪がドカスカ降ってる模様。
なんで夜更かししたんだっけ。
そか、映画を観てたんだった。

午前中は年末年始の「あいぶんこ朗読ポッド」を何本か、まとめて編集。
午後、羽根木の家へ。
先月生まれたばかりの赤ちゃんを連れて三木夫婦が年末の挨拶に来るというので。

赤ちゃん、来た。
動画撮影。
なんでも、動画で撮るのはこれが初めてかも、とのこと。
かわいいなあ。
もちろん抱っこさせてもらう。
いろんな人に抱っこしてもらって、たくさん愛されて、すくすくと育つのだよ。
そのためにも、日本と世界の現在の状況にたいして私は抵抗していきたい。
私はあといくらかするとここからおさらばするけれど、まだ残る人たちにすこしでもよい世界を渡したい。
そのためにはどんなことでもしよう。

年内最後の韓氏意拳の稽古に目白まで行く。
いつもは中野の公共施設でやっているのだが、休みにはいってしまったので、内田先生の自宅というか仕事場である呉服屋〈うちだのきもの〉でやることになったらしい。
行ってみると、店を片付けて、稽古のためのスペースができている。
5〜6人なら充分に稽古できる。
が、もともとはお店なので、商品が置いてある。
かわいい猫テーマのガーゼ手ぬぐいと、それと対になったハンカチがあったので、購入。

稽古はいつものように2時間半みっちりと。
韓氏意拳を始めた当初は、集中力が続かず、すぐにバテバテになってきつかったものだが、いまはそういうことはない。
集中して2時間半、自分の身体の声を聞きつづけることがおもしろく、楽しくてしかたがない。
拳法として上達しているのかどうかはまったくわからないが、身体性の感受や体認については多少踏みこんでいけるようになったのではないかと思う。
とはいえ、稽古するたびに、自分ができると思っていたことが実はできていないことに気づかされたり、まったく頼りなく手探り状態で動いたことがオーケーだったりするので、先は長い。
何年かかるかわからないが、しぶとく付き合いたい。

今日の稽古に、私が最初に読んだ韓氏意拳の関連書である『FLOW』の著者の尹雄大さんが参加されてたので、ご挨拶させてもらった。
私のすぐ前で稽古している尹さんの姿は真剣そのもので、気迫が伝わってきて私も身が引き締まった。

(まとめ)あいぶんこ朗読ポッド Vol.21〜25

今日は「あいぶんこ朗読ポッド」のVol.27を配信しました。
これまで配信したVol.21からVol.25は以下のリンクからご覧ください。
お見逃しの方はこの機会にぜひどうぞ。

 Vol.21 音読療法の正当性と職業としての活躍の場の可能性
 Vol.22 現代社会で消費されている大衆音楽・商業音楽の基本構造
 Vol.23 音読療法の三本柱とマインドフルネス
 Vol.24 コード進行にとらわれない即興演奏のアプローチ
 Vol.25 コンテンポラリー・ダンスのエチュードを現代朗読で

Vol.16〜20のまとめはこちら
Vol.11〜15のまとめはこちら
Vol.6〜10のまとめは target="_brank"
Vol.1〜5のまとめは target="_brank"

※現代朗読体験講座の次回2014年1月の開催は、1月11日(土)です。
 詳細とお申し込みはこちら
※現代朗読ゼミの体験参加も随時受け付けています。
 詳細とお申し込みは target="_brank"

あいぶんこ朗読ポッド Vol.27

現代朗読基礎コース第9回から、伝統的表現とコンテンポラリー表現について解説した部分を抜粋してお送りします。
現代朗読の「現代=コンテンポラリー」とはなにを意味するのか、どういうアプローチの表現なのか、解説しています。
その前編。

現代朗読体験講座の次回2014年1月の開催は、1月11日(土)です。
詳細とお申し込みはこちら
また、現代朗読ゼミの体験参加も随時受け付けています。
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2013年12月28日土曜日

年末A級バカ映画鑑賞

時々、無性にバカ映画を観たくなるのだが、その時間はなんの生産性もないのでなかなか踏みきれない。
が、年末くらいはそういう時間を持ってもいいのではないかと、なにか観ようと思った。
といっても、映画館まで足を運んでお金を使うのではなく、ネットで配信しているコンテンツを居ながらにして観ようという、あくまで省エネ・省時間のささやかな娯楽だ。

なにを観よう、と思って物色しはじめたが、これがなかなか奥の深い作業。 というのも、
私が観てもいいと思うバカ映画は、なんでもいいというわけではないことがしだいに明らかになっていく。
あくまで頭をまったく使わない、大衆娯楽バカ映画を観たいのだが、低予算で適当に作られたものは観たくない。
B級映画ではなく、莫大な予算と膨大な人材をおしげもなくつぎ込んで作られた超A級の、それなのにバカバカしい内容の映画に限定される。

その系列の映画というとなにがあるだろう。
「ターミネーター」「ダイ・ハード」「マッドマックス」「インディ・ジョーンズ」「リーサル・ウエポン」「スター・ウォーズ」「エイリアン」 その他、無数にあるが、リストアップしていて気づいた。
私が興味をひかれる、というか記憶に残っているのは、「その製作的な手法がその後の映画製作に影響を与えた作品」ではないか、ということだ。
たとえば「スター・ウォーズ」は、その後の特撮SF映画の製作手法を大きく変えたし、その後に作られたSF映画は大なり小なり影響を受けざるを得なかった。

結局、今夜は「インディ・ジョーンズ」を観ることにした。
1981年、公開。
なんと32年前だ。
私は公開時に劇場で観たのだが、そのときは24歳だったのか。
ということは、京都で観たんだな。

あらためて観てみると、いろいろな部分で雑だったり、緻密だったり、その後の映画に流用されていく手法があったりと、おもしろい発見があった。

これで終わるのは残念な感じがしたので、もう一本、今度は名作映画を観て終わることにした。
高い評判は聴いていたが、まだ観ていなかった「ニュー・シネマ・パラダイス」をネットレンタルで。
さすがに評判通りの映画だった。
私がもっとも印象に残ったのは、島の村に帰ってきた主人公を老母が迎えに出るとき、編み物を放り出して行くのだが、それにつれて編み物がほどけていく、そのことで時間を遡ることを思わせるようなシーン。

この映画は、映画を主題として映画ではなく、映画にかこつけて人の生きる時間・人生そのものの経過を表現しているのではないかと感じた。
緻密に作られた映画で、雑に感じられる部分(とくに前半)も緻密に計算された雑さ加減なのだということがわかる。
そしてもちろん、音楽がすばらしい。

あいぶんこ朗読ポッド Vol.26

現代朗読協会のゼミは、通常、世田谷の羽根木の家で開催していますが、より気楽に参加できるように自宅にいながらにして参加できる「オンラインゼミ」も定期的に開催しています。

Google+のhanoutというネットミーティング機能を利用し、複数で顔を合わせながらゼミをやります。

朗読だけでなくテキスト表現など、さまざまな表現に関することをあつかっています。

そのごく一部をご紹介します。


現代朗読体験講座の次回2014年1月の開催は、1月11日(土)です。

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また、現代朗読ゼミの体験参加も随時受け付けています。

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2013年12月27日金曜日

MacBook掃除、牛スジ丼、朗読ポッド収録

年末大掃除ならぬ、MacBook Pro の掃除を朝からやる。
ついでに iPad mini の掃除、机まわりの片付け、割れた植木鉢の始末まで手をのばして、ちょっとすっきり。
もうすこし部屋を片付けたい。

昼は昨日の牛スジの煮込みの残り(というか材料の残りであらたに作りなおした)で牛スジ丼。
午後、ゼミ生のみぞれちゃん、豆々子さん、菜穂子さんが今年最後の朗読に羽根木の家に来る。
朗読ポッドのための朗読セッションとトークの収録をする。
豆々子さんは落語の「芝浜」をごく短くしたものを、みぞれちゃんはチェーホフの「かき」という短編を。
いずれも私のピアノとのセッション。
楽しくやらせてもらった。
トークも。

菜穂子さんはセッション用の作品がまだ用意してなかったので、トークのみ。
それぞれ来年の抱負などを聞いてみた。
私の来年の抱負はなんだろう。
あらためてゆっくりかんがえてみよう。

みぞれちゃんが最近、ロシアのラジオ番組を聴いているというので、聴かせてもらったら、これがなかなかおもしろい。 中央アジアを中心にフォークミュージック(民族音楽)をノンストップでかけていて、いろいろな国の音楽がランダムに次々とかかる。 次にどんな曲が来るのか、予測できなくておもしろい。 その流れで、ぜったいみぞれちゃんが好きに違いないと思う、近所の中流ユーラシア料理の〈日之出軒〉というレストランの話でえらく盛り上がった。

あいぶんこ朗読ポッド Vol.25

NVCや地域おこしの企画・ファシリテーターとして活躍している「きくあつ」こと菊地敦子さんが、現代朗読のゼミに遊びに来てくれました。
彼女はかつて、コンテンポラリー・ダンスのダンサーであり、振り付け師もやっていたことがあります。
コンテンポラリー・ダンスで使われているさまざまなエチュードを現代朗読に応用してみたらどうなるだろう、ということで、いろいろやってもらいました。
ゼミ生たちも大変楽ませていただきました。

現代朗読体験講座の次回2014年1月の開催は、1月11日(土)です。
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また、現代朗読ゼミの体験参加も随時受け付けています。
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来年は共感スキル勉強会の場が増えます

音読療法の重要な柱のひとつとしている共感的コミュニケーションの勉強会を、自宅や近くのカフェで開いてみませんか、という呼びかけを先日来しているが、さっそくいくつか決まりつつある。

神楽坂の鍼灸・温熱治療院〈エコパオ〉をやっておられる杉田さんから、こちらのカフェでいかが、という打診をいただいた。
年明けにお邪魔して、具体的なことを決めることになった。

下北沢の旅カフェ〈Stay Happy〉でも、年明けからある程度定期的に開催することになった。
すでに定期的に開催している三軒茶屋の〈カフェ・オハナ〉と同様、〈Stay Happy〉もトランジション世田谷・茶沢会のお仲間だ。
トランジション運動というのは、生活しているその地域にいながらにして、エネルギーや農業・食品、環境、流通の問題など、持続可能な社会をゆるやかに実現していこう、というものだが、この運動において共感的コミュニケーションは大変重要なスキルだと私はかんがえていて、かねてからお仲間のみなさんにともに勉強することをおすすめしている立場だ。
なので、トランジションの中でも広がっていくのはうれしい。
いずれも年明けに詳細が決まる予定だ。

そして昨日、羽根木の家で開催した勉強会で、横浜の兼久さんが横浜方面でも開いてみたいと申し出てくれた。
まずはだれかのお宅で、少人数の気楽な集まりからスタートしてみましょうか、という話になった。
興味のある方は遠慮なくお知らせください。

共感的コミュニケーション勉強会開催の呼びかけ文はこちら

2013年12月26日木曜日

ママカフェ、ミズキランチ、羽根木での共感的コミュニケーション勉強会

今日の午前中はママカフェこと「お母さんのための音読カフェ」だったのだが、キャンセルがあったのでほぼ身内だけで呼吸法の確認や共感的コミュニケーションのおさらい。
お互いのつながりを深めたり、とてもセレブレーションな出来事をシェアしたりと、これはこれで有意義な時間であった。

昨日、今日のためにひさしぶりにワンコイン・ミズキランチを提供する気になったので、昨夜から仕込んだ煮込みを羽根木の家まで運んで、ランチの準備。
メニューは牛スジ・大根・ごぼうの煮込み、蕪・人参・若芽のみそ汁、奈良漬け、玄米ご飯。
一度にたくさん作れないので、定員6名と限定させてもらったが、みなさんに喜んでもらえてうれしかった。

午後と夜は共感的コミュニケーションの勉強会を開催。
午後は参加者4名くらいの予定だったのが、直前になって来れるという人が増えて、結局10人になった。
小学校での多動性のある(とこちらが判断している)子どもとの接し方、自分をいつわっている人に共感する方法、相槌の打ち方、しゃべり続ける人とどう接するか、マインドフル手帳(仮)を使った共感スキルの練習方法など、実践にともなった共感スキルについてみんなでかんがえ、私も学びの多い楽しい時間をすごさせてもらった。

夜は参加者ひとりの個人レッスンみたいな勉強会になった。
それはそれで充実した時間で、おもに自己共感のプロセスを丁寧に確認することができた。

今日はたぶん、私が進行をさせてもらう年内最後のイベントだったが、貢献・学び・能力・表現などいろいろなニーズを満たすことができた一日となった。
年末のあわただしいこの時期に羽根木までわざわざ足を運んでいただいた皆さんには感謝。

来月のママカフェと、羽根木の家での共感的コミュニケーションの勉強会は、1月30日を予定しています。
詳細は追ってお知らせします。

2013年12月25日水曜日

あいぶんこ朗読ポッド Vol.23

音読療法がどのように成立し、体系化されたか。
また、音読療法とはどのようなことを行なうのか、その三本の柱とそれらに共通して用いられる「マインドフルネス」という考え方について、解説しています。

2級ボイスセラピスト講座の次回開催は、1月26日(日)です。
詳細とお申し込みはこちら

2013年12月24日火曜日

死の植え替え、美しの湯、美登利寿司、ハンドクリーム、小径のノエル

ベッドの枕元に置いてあったストレチアの大きな鉢が、根の瘤による内圧で破裂したのを長らく放置してあったのだが、羽根木の家から大きめのプラスチックの鉢を持ってきたので、今日ようやく植え替え作業に挑んだ。
これがまあ、大変なのなんのって。

まずプラントそのものが重い。
それを割れた鉢から引っこ抜くのに四苦八苦。
その過程でこぼれた土が部屋中に散らばる。
なんとか鉢を移し替え、ふくらみすぎた根っこを切りまくる。
それからおもむろに部屋の掃除。
天気がよかったのもあったが、この真冬の作業に汗だくになってしまった。

高井戸の〈美しの湯〉まで汗を流しに行く。
ここは入場料900円と銭湯の倍なのだが、ゆっくりできる。
泉質も悪くない。
かなりしょっぱくて、肌がつるつるになる。
露天風呂もあって気にいっている。

この湯は大きなマンションの下のスポーツクラブに併設されているのだが、一番下の階はスーパーの〈オオゼキ〉がはいっている。
オオゼキの入口の横手のほうに梅丘の〈美登利寿司〉がはいっていて、これがなんと回転寿司。
テイクアウトもできる。
回転寿司だが、回転しているトレイから取ることはなくて、だいたい目の前にいる職人にネタをいって握ってもらう。
つまり、普通の寿司屋とあまり変わらない。
そして安い。
存分に食べてひとり千円もいかないくらいだ。
そのへんのレストランのランチより安い。
写真はホタテのカルパッチョ握り。

最近私が「塗ってすぐでもiPhoneを触れるハンドクリーム」の情報を集めているのを知っている野々宮が、ブランドものであるロクシタンのハンドクリームをプレゼントしてくれた。
うれしい。
さっそく使ってみたが、なかなかいい感じ。
それにしても、なんだかハンドクリームコレクターみたいになってきた。

夕方、桃ちゃん(気流舎)が今年は事務局をやっているという下北沢のクリスマスイベント「小径のノエル」に行ってみる。
十数店舗が協力して、店のうちそとにキャンドルアーティストの作品をたくさんともしていて、とてもきれい。
行ってすぐに、〈ダーウィン〉の外で準備している桃ちゃんと会った。
地図をもらったので、ぐるっと回ってみる。
それにしても寒い。
風呂あがりだというのに、手足も身体も冷えきってしまった。
風が強い。
残念だが、そうそうに退散してきた。

って、桃ちゃん、見てる?
予想を裏切らないようにいつもの文体で。

現代朗読の来年のコース体制とゼミ体制

現代朗読協会では、朗読を中心とする表現を学んだり創造するための場として「ゼミ」というシステムを取っている。
木曜日の朝・昼・夜、金曜日の夜、土曜日にも昼や夜、ゼミの予定を作っていて、ゼミ生(正会員)になるとそのいずれにも自由に参加できるようにしてある。
だいたい月に15回くらい、ゼミを開催している。

さすがにゼミ生もそのすべてに参加することは不可能だし、時期的な出席率の変動も大きい。
いちおう、最低催行人数を3人と決めてあるのだが、それにすら達しなくて休講になることがしばしばある。
しかし、進行役の私としては直前までスケジュールをあけて待機しているので、負担は大きい。
最近、ゼミの出席率がかなり低下してきていることもあって、ゼミを活動の中心にしている方式を見直そうかとかんがえている。

ゼミをなくすわけではなく、現代朗読の活動の柱をもっと明示化した「コース」に移してみようと思っている。
すでに「現代朗読基礎コース」というコースを10月からスタートさせ、先日全10回が終了したばかりだが、私としてはなかなかの手応えと充実感があった。
ここで現代朗読の基本を学んで身につけてもらえるというのは、主宰者としても安心感がある。
げんに最終日には参加者に朗読の発表をしてもらったのだが、なにもたくらまず、気負わず、作らず、偽らず、偶有性を受け入れながらのびやかに表現するみなさんの姿を見て、本当にうれしかった。
このコースの有効性を実感した瞬間だった。

基礎コースは来月2014年1月18日からまたあらたに10回シリーズとしてスタートする。
では基礎コースを修了した者には、つぎのステップとしてなにがあるか。
それを2014年は準備している。

まず、ニーズの多い「オーディオブック収録製作コース」を基礎コース終了後の4月からスタートさせる予定だ。
また、これまで「ライブワークショップ」として10回以上開催し、そのたびに最終ライブ公演をおこなってきたワークショップを念頭に、「現代朗読ライブコース」をやはり4月からスタートさせる予定だ。
これは最終公演を〈キッド・アイラック・アート・ホール〉で6月末に挙行しようと思っている。

まずはこのふたつの新設コースをかんがえているが、私のニーズとして現代朗読の演出・指導者も育てたいという、かねてからの念願があるので、いずれはこれらすべてのコースを修了した者を対象に「演出コース」も開催してみたいとかんがえている。

いずれにしても、こういったことに興味がある方はまずはゼミに顔を出してみてほしい。
ゼミはいまのまま存続するつもりだが、収録やスタジオライブのチャンスとしても生かしていきたい。

※ゼミ体験参加の詳細と申し込みはこちら
※現代朗読基礎コースの次期スタートは2014年1月18日(土)です。詳細とお申し込みはこちら

あいぶんこ朗読ポッド Vol.22

水城ゆう音楽塾「即興演奏ワークショップ」からの抜粋。
現代社会で消費されている大衆音楽・商業音楽の基本構造について解説しています。

水城ゆう音楽塾「即興演奏ワークショップ」次回開催は、1月12日(日)です。
詳細とお申し込みはこちら

2013年12月23日月曜日

(まとめ)あいぶんこ朗読ポッド Vol.16〜20

今日は「あいぶんこ朗読ポッド」のVol.21を配信しました。
これまで配信したVol.16からVol.20は以下のリンクからご覧ください。
お見逃しの方はこの機会にぜひどうぞ。

 Vol.16 野々宮卯妙朗読、夏目漱石作「夢十夜 第五夜」
 Vol.17 http://youtu.be/p_wSwGJkbRE
 Vol.18 水城ゆうの即興ピアノ演奏「バッドマン・グッドマン」
 Vol.19 音読療法が今後社会ではたしていく役割
 Vol.20 現代朗読が身体表現にアプローチする方法

Vol.11〜15のまとめはこちら
Vol.6〜10のまとめはこちら
Vol.1〜5のまとめはこちら

※共感的コミュニケーション勉強会は12月26日(木)開催。昼の部15時から、夜の部は19時から、羽根木の家での開催です。
 詳細とお申し込みはこちら

あいぶんこ朗読ポッド Vol.21

さまざまな民間療法があるなか、音読療法は代替医療・補完医療としてその「正当性」をどのように担保しているのか。
また、ポイスセラピストが独立した職業としてどのような場面で活躍していく可能性があるのかについて話している部分を、2級ボイスセラピスト講座から抜粋してお送りします。

2級ボイスセラピスト講座の次回開催は、1月26日(日)です。
詳細とお申し込みはこちら

羽根木の家で韓氏意拳初級講習会(2014年1月)

私・水城ゆうとつながりのあるみなさんにお知らせです。
内田秀樹準教練による韓氏意拳の初級講習会を1月も開催します。

◎場所 現代朗読協会・羽根木の家(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
    世田谷区羽根木1-20-17
◎日時 2014年1月19日(日)午前の部10:00-12:30/午後の部14:00-16:30
◎参加費 3,000円+会場費・講師交通費計500円/カード決済可(VISA・Master)

※韓氏意拳の紹介はこちら
※前回の講座レポートはこちら、前々回の講座レポートはこちら

◎持物 動きやすい服装・筆記用具・メモ
◎定員 各回8名(定員になりしだい締切らせていただきます)

※まったくの初心者も歓迎。
※午前・午後を通して受講される方は、会場費・講師交通費は1コマ分のみ。
※お申し込みはこちら
 お問い合わせ内容に「その他」を選び、メッセージに「韓氏意拳」と書いてください。

● 内田秀樹プロフィール

韓氏意拳 創始人 韓競辰及び日本韓氏意拳学会公認 初級準教練。
2007年より韓氏意拳を学び始め、韓競辰、光岡英稔、駒井雅和、鹿間裕行より指導を受ける。
2008年より埼玉分館 世話人補佐を務め、2013年4月より教練養成課程に入る。
現在、東京分館、埼玉分館で指導活動中。
東京都で呉服屋を営む。

● 講師からのひとこと

韓氏意拳は手を振る、手を上げる、横を向くといった極めて簡素な運動を通じて自己の身体にある自然を探究していく武術です。
難しい型や複雑な動きはなく武術、スポーツ経験を問わず何方でも取り組めます。
皆さんと一緒に楽しく深く練習を進めていきたいと思います。

水城ゆう音楽塾「即興演奏ワークショップ」1月の開催

音楽塾では「即興演奏を楽しみたい」という要望を受けて即興演奏を楽しむための実践的なワークショップを開催しています。
初めての方もリピーターも参加しやすい内容になるよう、工夫をしています。
どなたも気楽にご参加ください。
ワークショップはレクチャー半分、実践半分といった感じでおこなっています。

◎日時 2014年1月12日(日) 18:00〜20:00/26日(日) 18:00〜20:00
◎場所 現代朗読協会「羽根木の家」
    世田谷区羽根木1-20-17
◎定員 6名(定員になりしだい締切らせていただきます。予約優先)
◎参加費 3,000円(現代朗読ゼミ生は無料)/カード決済可(VISA・Master)

◎お申し込みはこちら
 項目に「その他講座申し込み」を選び、メッセージ欄に「音楽塾」と明記ください。

音楽塾では学校で習う音楽でもなく、音大で習う音楽でもなく、ジャズスクールで習う即興でもなく、私なりにこれまでの音楽研究と活動を通じて独自に獲得してきた知見をもとに、音楽の本質そのものにズバリと切りこんでいきます。
同時に、特別な訓練を受けていない人も音楽を楽しんだり、オリジナルな即興演奏をできるようにする道筋を示します。

こんな方におすすめです。
・従来の反復練習をせずに自分なりに音楽演奏を楽しみたい。
・耳覚えのある好きな曲をすぐに弾けるようになりたい。
・歌の伴奏をその場でつけられるようになりたい。
・朗読と即興セッションをやりたい。
・アンサンブルを楽しみたい。
・知っている曲を自分なりにアレンジしてみたい。
・オリジナル曲を作ってみたい。
・音楽について理解を深めたい。

ワークショップの模様の抜粋をこちらでご覧いただけます。
 音楽塾がめざす方向性について
 伴奏を即興的につけていっしょに歌う
 ソロでの即興演奏のさわり
 リズムで即興、聴くことから始まる

※2月は9日(日)と23日(日)に開催します。

2013年12月22日日曜日

朝から2級ボイスセラピスト講座

今日は朝から2級ボイスセラピスト講座だった。
参加者のひとり楓子さんは、すでにカラーセラピストであり、アートセラピストとしても活動されている方で、音読療法にも興味を持っていただいてうれしい。
1級ボイスセラピストで朗読者のKATや、やはり1級ボイスセラピストで鍼灸師の野間希代巳さん、そして佐坂くんにもサポートしてもらって、とても親しみの持てる雰囲気で開催できたと思う。

一度受講してそれっきりになってしまう人もいるが、音読療法はこれからの社会のなかでかならず必要性が高まるし、有効性も大きいものだと思うので、来年は音読療法の基盤を作り、広めていく年にしたい。
仲間がまだまだ少なくて心もとない面もあるのだが、仲間が増えてくれるといいなあ。

2級ボイスセラピスト講座の次回開催日は、来年2014年1月26日(日)に開催予定。
詳細と申し込みはこちらから

2013年12月21日土曜日

基礎コース最終回は驚きと感動、空間工場マルシェ、昭島まで韓氏意拳

今日の午前中は現代朗読基礎コースの10回め、すなわち最終回だった。
が、出席できない人が何人かいて、少人数での開催。
そんなわけで、用意していたプログラムは破棄して、現代朗読における表現の本意について、最近とみにコアの部分で確信が深まってきたことを思いつくままに話したり、意見交換したりした。

最後に、ひとりずつ、ピアノとのセッション朗読をやってみる。
とても驚いて、感動した。
10回のコースでみなさんが企み、構築、思いこみを手放し、「いまここ」の自分の偶有性を受け入れ集中しながらものびやかに表現できていることに。
美子さん、智子さん、梓、みんなひとりひとりが自分自身として読み、本質的な自分自身の存在が垣間見える朗読になっていたことに、ピアノで応じながら私は驚くと同時に、深く感動していた。
それは私がもっとも大切にしている共感の場の実現でもあった。
自分自身に深くつながることでしか、共感は生まれない。

終わってから、卯妙、梓、智子といっしょに、世田谷代田の空間工場で開催しているマルシェに遊びに行った。
桃ちゃんと桃ちゃんのお母さん、浅輪くん、児玉さん、もえみさん、ウッドペッカーの絹さんもいた。
ウッドペッカーのパンやプリンをいただきながら、コーヒー。
すごくあたらしいテクスチャーの七宝焼の作品を出しておられた方もいて、目も楽しませてもらった。
最後に桃ちゃんのカレンダーをいただいてきた。

梓と井の頭線で吉祥寺へ。
中央線で立川まで。
梓と別れ、バスで昭島のKスタジオへ。
韓氏意拳の駒井教練の稽古に初参加。
まだやったことのない重心転換と歩法を、ほかの参加者のリクエストがあって、期せずして私も教えてもらった。
練習メニューが増えた。

稽古のあとはKスタジオの忘年会にそのまま参加。
たくさんの料理と話が盛りだくさんで、楽しくすごさせていただいた。

帰りは歩いて東中神駅まで行き、青梅線、中央線、井の頭線と乗り継いで、下北沢まで帰ってきた。
明日は朝から2級ボイスセラピスト講座。

2013年12月20日金曜日

あいぶんこ朗読ポッド Vol.20

現代朗読協会が開催している現代朗読基礎コース全10回の8回めの模様を、抜粋でお送りします。
基礎訓練のストレッチ、呼吸法、体認のエチュード、群読のエチュードなど、現代朗読が身体表現にアプローチする方法の一部をご覧ください。

現代朗読基礎コースの次期スタートは、2014年1月18日(土)からです。
詳細とお申し込みはこちら

2013年12月19日木曜日

音読療法がはたす役割とボイスセラピスト講座

こころの不調におちいって精神科や心療内科を受診する人が増加する一方である現代社会において、音読療法がはたせる役割はとても大きいのではないか、社会貢献についてかなりのポテンシャルを持っているのではないか、と私は確信している。
病院やクリニックに行っても、たいていは薬を処方されてしまう。
そしてその薬は、精神科医自身がしばしば言及していることだが、依存性が強く、一度使いはじめるとなかなかやめることができない。
病気がよくなるどころか、ますます泥沼に足をつっこんでしまう例を多く見る。

一方で、精神科学会などでは、この10数年、認知行動療法など薬にたよらない治療法が注目をあびてきている。
しかし、ビデオでも話していることだが、製薬会社が薬を開発し、作り、それを病院が買い、さらに患者に流れるという経済的な構図は、なかなか変わるものではない。
とくに精神病の新薬はアメリカ合衆国で開発されるものが圧倒的に多く、それらは「製薬ロビー」といわれる政治献金などによって行政と深く結びついた活動に影響されて許認可されていく。

まあ、このあたりの情報は私の専門ではないので、興味がある方は書籍やネットで調べてみるとよい。
驚くような情報が次々と出てくるだろう。

ともあれ、病院やクリニックでの医療に代わって、音読療法のような民間による補完医療がこれからは大きな役割を持つだろうとかんがえている。
まだまだ認知されていない音読療法だが、これからは独立した職業としてボイスセラピストの活躍を期待したいし、またそれを全面的にバックアップしたいと思っている。

※こういったことを話している前回の2級ボイスセラピスト講座の抜粋映像を、YouTubeで配信しています。
 こちらからご覧ください。

※2級ボイスセラピスト講座の次回開催は、今週末12月22日(日)です。
 詳細とお申し込みはこちら

あいぶんこ朗読ポッド Vol.19

音読療法というあたらしい方法が、今後、社会でどのような役割を果たしていけるのかについて、2級ボイスセラピスト講座から抜粋してお送りします。

2級ボイスセラピスト講座の次回開催は、12月22日(日)です。
詳細とお申し込みはこちら

2013年12月18日水曜日

カフェ・オハナでの共感的コミュニケーション・ワークショップ終了

東京の平野部でも夜には雨が雪になる、という予報が出ていたが、結局雪は降らず、冷たい雨のみで無事にワークショップが終わって、とどこおりなく帰宅できた。

三軒茶屋の〈カフェ・オハナ〉では隔月のペースで共感的コミュニケーションのワークショップを開催させてもらっている。
19時半スタートなので、19時前後には店に行っていたい。
下北沢からは18時半すぎに出ても充分に余裕があるのでありがたい。

今日は参加者が比較的少なくて(6名)、落ち着いた感じがあった。
いつも最後にミニライブをあわただしくやるのだが、今日は音読療法士で朗読の野々宮が体調万全ではないので、ミニライブは中止。

初参加の方が3名いらしたので(全員女性)、リピーターの方の復習もかねて共感スキルのプロセスを実例にそって丁寧に解説した。
みなさん、とても熱心で、しかもおもしろがってくれたのがうれしかった。 今後もなんらかのつながりがつづくといいなあ。

終わってからオハナの藤田さんと次回の開催日程について決める。
次回は来年の2月25日(火)に決定。
共感的コミュニケーションを伝授できる場所と機会を提供していただけることに感謝。

帰りは同じ方面の夏美ちゃんといっしょ。
夏美ちゃんはとても小柄なので、満員電車に乗るときの苦労について話を聞かせてもらった。
なるほど、いろいろと大変だ、想像したこともなかった。
でも、おかげで楽しく帰路につくことができた。
ありがとう、夏美ちゃん。

(まとめ)あいぶんこ朗読ポッド Vol.11〜15

今日は「あいぶんこ朗読ポッド」のVol.18を配信しました。
これまで配信したVol.11からVol.15は以下のリンクからご覧ください。
お見逃しの方はこの機会にぜひどうぞ。

 Vol.11 現代朗読には「こうしなければならない」は一切ない
 Vol.12 「げろきょdeないと」からのジャムセッション抜粋
 Vol.13 現代朗読には先生やお手本はない
 Vol.14 「ののみずしゅん Vol.3」ライブ「初恋」からの抜粋
 Vol.15 朗読は身体表現である

Vol.6〜10のまとめはこちら
Vol.1〜5のまとめはこちら

※音読療法協会の2級ボイスセラピスト講座は今週末12月22日(日)10:00からの開催です。
 詳細とお申し込みはこちら

※水城ゆう音楽塾「即興演奏ワークショップ」は今週末12月22日(日)18:00からの開催です。
 詳細とお申し込みはこちら

あいぶんこ朗読ポッド Vol.18

2013年12月4日夜、高円寺のライブハウス〈グッドマン〉でおこなわれたオープンマイク・イベントから、水城ゆうのピアノによる即興演奏をお送りします。
題して「バッドマン・グッドマン」。

2013年12月17日火曜日

「肉体総動員発声態――おどる声」を観てきた

今日、たまたま夜のスケジュールがあいていたので、案内をもらっていた徳久ウイリアム(ヴォイス)と菊地びよ(舞踏)のふたりによる即興パフォーマンス「肉体総動員発声態――おどる声」を観に行ってきた。
場所が近所の〈キッド・アイラック・アート・ホール〉だということもあったが。

徳久くんはともかく、菊地びよさんについてはまったくなんの予備知識もなし。
一度も観たことはないし、失礼ながら名前も知らなかった。
しかし、ダンスと声というのは私も関心があるところなので、楽しみにしながら行ってみた。
というのも、私は現代朗読の演出をするにあたって、いつも朗読者に「ダンサーのような身体意識をもって」というようなことをしつこくいいつづけているからだ。

19時半すぎ、開演。
なじみのあるキッドの暗闇からスタートした。
蓄光が私の位置からはふたつだけ光って見える。
菊地の息づかいからスタート。

奈落の蓋が開いて、ものすごい声を出しながら徳久登場。
いったいどこからどうやってこんな声を出すのだ、という驚きは、すでになじみのもの。
そして静かになったとき、エアコンの音が気になる。
彼らはこれを拾っているのだろうか、私なら拾うが。

声と身体表現によるパフォーマンスが進行していく。
前半部分は徳久も積極的に身体を使い、どちらがダンサーなのかわからないほどで、それはそれで狙っていたのかもしれない。
ダンサーとしてのヴォイスパフォーマー、ヴォイスパフォーマーとしてのダンサー、そんな区別は必要ない。

第1部の後半は、ヴォイスとダンスの区別が比較的くっきりしてきて、それぞれの得意分野での表現力が発揮されて迫力があった。
動けば動くほど、繊細な原初のあやうい生命に近づいていくような菊地びおの動き。
発声すればするほど、怖いほど荒々しい生命体の存在を感じさせるような徳久の声。
動きと声という究極の抽象表現が直接的に観客に突きつけられる。
徳久がときおり、日常的な言語表現を交えて意表をついてくるが、それすら、抽象表現のなかに投げ出された具象アイテムとしてクラスタ的な意味を排除した表現となっていて、こちらの感覚を揺さぶられる。

休憩をはさんで第2部。
トークがあって、来客からの質問を受けたりしていたのだが、それは必要だったろうか。
もし私が質問するとしたら、次の2点。

・動きと声のあいだにコミュニケーションはあったのか(もちろんあっただろう)。あったとしたらなにを手がかりにしていたのか。
・環境音(エアコンの音、観客のくしゃみや咳ばらい、ホールの外の人声や車の音など)とのコミュニケーションはあったのか。

トークと質疑応答のあとのパフォーマンスもおもしろかったが、時間が長いことが気になり、最後のほうは(私個人の問題ではあるが)集中がとぎれてもったいないような気がした。
もしやるとしたら、トーク内容ももうすこし密度の濃いものが期待できたように思う。
というような個人的感想はともあれ、おふたりさん、そして照明の早川くん(だよね?)、お疲れさまでした。
楽しませていただきました。

工藤大輔展「すばらしてん」を観てきた

昨日、キッド・アイラック・アート・ホールのギャラリーまで、工藤大輔くんの絵画展「すばらしてん」を観に行ってきた。
何日か前からやっていたのだが、なかなかタイミングが合わなくて、昨日の最終日になってしまったのだ。
しかし、最後になったが、行けてよかった。

工藤くんはキッド・アイラックでアルバイトしていて、私たち現代朗読協会も公演のときには大変お世話になっている早川くんのサポートをしているようだ。
それとは別に、絵を描いていることは知っていて、1年ちょっとくらい前だったか、ホールを道側に開放してオープンペインティングのイベントをやっているのを観に行ったことがある。
そのときの作品が2点、今回も展示されていた。

工藤くんも会場にいたので、話が聞けた。
ここ数年の作品を集めたということで、作品のモチーフはだいたい一環して、つるんとした感じの少年や少女があるシチュエーションのもとで描かれている。
表情はあるが、わざと作られたような、自然で生々しい表情ではない。
全員が作られた人形の表情のようなものをまとっている(例外の2作をのぞいて)。

メッセージ性を感じる作品が多い。
たとえば、紛争の記事が掲載された新聞に直接描かれている、ロケット砲を抱えてすわりこんでいる少年、といった具合。
どの作品も強くて直接的なメッセージではなく、かすかな皮肉とユーモアにいろどられている。

これらのなかで、今回、はっきりと感触のちがう2つの作品があった。
少女の顔の正面と横顔を描いた2点。
ほとんどがボードに描かれているのに対して、この2点だけどちらもキャンバスに描かれている。
そのせいか、作品の感触がちがう。
感触がちがうばかりではなく、テーマ性も感じられない。
テーマ性が消えている分、より描き手の内面や身体性、動きそのものが表出しているように感じる。

これでいいじゃないか、と私などは思ったりもする。
テーマ性を追うことで身体が置き去りにされることがある。
そうなるくらいなら、テーマなど捨ててしまえばいい。
ただ身体が要求するまま、筆が動くまま、走らせてみればいいのではないか。
たぶん自分自身がいやおうなく出てくるし、そこにはおそらく描き手がいいたいこともあぶり出されてくる。

展示の準備をしているとき、キッド・アイラックのスタッフの全員がこの2点を「一番ほしい作品」と一致したそうだ。
私もそう感じる。
工藤くんもそのあたりに手応えを感じているらしく、他作品に比べて「早描き」であるこのようなアプローチを、もうすこしつづけてみて、来春にはもう一度、別の個展をやってみたいといっていた。
どのような変化が描き手におとずれるのか、どんな作品が観られるのか、とても楽しみだ。

共感スキルは受験生と受験生を持つ親にこそ身につけてほしい

明日の午後と夜はふたつの共感的コミュニケーションの講座とワークショップがあるが、その案内がてら、自分の体験も振り返りつつ書いてみたい。

明日12月18日(水)午後2時から、子どもを伸ばす「共感スキル」講座を開催する。
初の開催なので申し込みはまだないのだが、興味がある方はいまからでも歓迎。

私も数十年前に受験生だったことがあって、いまの受験生とは比べものにならないほどのんきな時代だったとは思うが、それでも進学コースにいた私のまわりの同級生たちは目を血走らせながら必死に勉強していたのをおぼえている。
私はのんきにかまえていて、当然のことながら受験に失敗し、一浪したあげく、志望の大学には進めず、くさりきって勉学も中途半端になってしまった人間なのだが、当時共感スキルを身につけていたらどれほど違った人生を歩んでいたことだろうと想像することがある。

受験生にとって必要なものは、

・ベストの体調
・落ち着いたメンタリティ
・ここぞという集中力
・面接(があれば)時における落ち着きと表現力
・周辺とのコミュニケーション力(とくに家族との)

こういったものだろう。
いずれも大事だが、とくに日々の高いモチベーションを維持するメンタリティとそれにともなう勉強に対する集中力、そして体調管理は大事なものだろうと思う。
こういったことをいきなり受験生に押しつけてそのとおりにさせようとするのは、親といえども無理がある。
ではどうすればいいか。

親は親でまず自分たち自身のニーズにしっかりとつながる必要がある。
つまり、なぜ子どもの受験の成功を願っているのか、子どもにどうふるまわれることで自分の安心が得られるのか、親のエゴを押しつけることなくお互いに尊重しあいながらニーズを共有し、落ち着いた、しかし熱意のある受験時期をすごすことができるのか。
これらのことに共感スキルはおおいに役立つ。
とくに親サイドに共感スキルを身につけてもらうことで、子どもへの接し方が変わるし、またいわば親がコーチのようや役割を果たせるようになることで子どもにも自分の価値観・大切にしていることに気づいてもらって、自主的なモチベーションを持てるようになる。

こういったことを解説し、実際に使えるように練習してもらうのが、共感スキル講座だ。
興味のある方は一度体験してみてほしい。
詳細とお申し込みはこちら

また、明日の夜は、だいたい隔月で開催している三軒茶屋〈カフェ・オハナ〉での共感的コミュニケーションのワークショップを開催する。
こちらはどなたでも歓迎。
カフェでのなごやかなワークショップなので、気軽に参加してみてほしい。 この詳細とお申し込みはこちら

あいぶんこ朗読ポッド Vol.17

アイ文庫が協賛している音読療法協会では、ボイスセラピストを育成するための講座を定期的に開催しています。
今回は2級ボイスセラピスト講座の冒頭部分から、講座自体がどういうものなのか、そして音読療法とはどのような位置づけになるのかについて説明しているところを、抜粋してお送りします。

2級ボイスセラピスト講座の次回開催は、12月22日(日)です。
詳細とお申し込みはこちら

アロマティカス、富士見台でいきいき音読ケア、工藤大輔展

ゼミ生の菜穂子さんから分けてもらったアロマティカスが元気で、どんどんのびてえらいことになってしまった。
どうすればいいのか訊いたら、ただポキポキ折り取って、それを水にさしておけば根が出るので、そうやって株分けしていけばいいとのこと。
やってみよう。

昨日の午後は富士見台の高齢者福祉施設まで「いきいき音読ケア」に行ってきた。
いつもはボイスセラピストのKATと野々宮が中心になっておこなっているのだが、野々宮が体調をくずしているので私がサポートで参加。
行ってみると、まだ準備ができておらず、参加者も集まっていない。
どうやら連絡がうまく行ってなくて、私たちが行くことを職員の方は知らなかったらしい。
急いで準備してもらったが、参加者は少なめ。
それでもいつものように音読ケアのプログラムを進めた。

このような音読療法を使った社会貢献の仕事に興味がある方は、まず2級ボイスセラピスト講座を受講してみてください。
次回2級ボイスセラピスト講座の詳細と申し込みはこちら

参加者は10人足らずと少なかったが、いつものように進めていくにつれみなさんの顔が明るくいきいきとなり、声もよく出るようになって元気な雰囲気ができてくる。
それが楽しいのだ。
こちらもいろいろと気づいたり学ぶことがある。
そしてみなさんのお役に立てているという喜び。
今回はグランドピアノがある2階のサロンが使えず3階のサロンでおこなったのだが、3階にも電子ピアノがあったのでそれで最後に歌の伴奏をして、みなさんといっしょに唱歌「紅葉」を歌って終わる。

夕方、その足で明大前の〈キッド・アイラック・アート・ホール〉に行き、工藤大輔くんの個展「すばらしてん」を観てくる。
ちょうど工藤くんもいたので、製作の話などゆっくり聞けてよかった。
来年に向けてまた個展をやりたいという意欲も見せてくれたので、楽しみだ。
この展覧会の感想はあらためて別項にて。

2013年12月16日月曜日

オンラインゼミ、基礎コース、共音のじかん、シアターχ

13日(金)夜。
自室からオンラインゼミを開催。
総勢8人がGoogle+のhangoutの画面にそろうのはなかなかにぎやかで楽しかった。
そしていながらにしてゼミがやれるのも楽チン。
もちろんリアルゼミほどしっかりとやれないけれど、リアルゼミがやれないときや、羽根木まで来れない人が参加するにはとっても便利。
Hangoutのおまけの装飾機能を使って遊んだりした。

14日(土)午前中。
現代朗読基礎コースの9回め。
残すところあと1回となった。
次期基礎コースは1月18日スタート予定。
詳細はこちら

この次期基礎コースを受けて、「オーディオブック収録製作コース」と「ライブコース」を新設することが決まった。
興味がある方はこちらをご覧ください。

14日午後。
「共音のじかん」の第1回を開催。
フリーアナウンサーでヨガインストラクターの植村智子さんと私による、ヨガとヒーリング・ミュージックと音読療法の共同企画で、羽根木の家でゆったりとした時間をすごしてもらった。
私もヨガワークの横で即興で瞑想的音楽を演奏し、みなさんには喜んでいただけたようだった。
次回開催日が決まったらあらためてお知らせしたい。

14日夜は中野まで韓氏意拳の稽古に行った。
15日の日中は羽根木の家で韓氏意拳の体験講習会、私もみっちり集中して参加、大変気づきと学びの多い時間となった。

昨日15日(日)夜は、みぞれちゃんのお誘いで両国の〈シアターχ(カイ)〉まで、音楽評論家の西村弘治さんの「音楽塾」に行く。
モーツァルトのオペラ「コジ・ファン・トゥッテ」の後半=第2幕をレコード鑑賞。
これには二、三回来ているが、今回もなかなかおもしろかった。
観客は10人くらいで、まったく贅沢な空間と時間だった。

あいぶんこ朗読ポッド Vol.16

2013年12月4日夜、高円寺のライブハウス〈グッドマン〉でおこなわれたオープンマイク・イベントから、野々宮卯妙の朗読と水城ゆうの即興演奏のセッションをお送りします。
使用テキストは夏目漱石作「夢十夜 第五夜」です。

2013年12月15日日曜日

韓氏意拳ざんまい

昨日から今日にかけて、韓氏意拳の内容の濃い講座を3コマ、連続して受講した。
疲れはない。
むしろ元気になった感じ。

昨日の夜は中野でおこなわれた「駒井・内田・高橋が語る韓氏意拳の味わい」という、3講師合同による講習会。
駒井先生は昭島市を中心に教えておられる方。
内田先生は私がいつも中野で習っている方。
高橋先生は山形市で教えておられる方。

広い会場だったので、どの先生に習っても自由ということで、私はかねてからTwitterでもちょっと交流のあった駒井先生のサークルに加わった。
いつもの形体訓練や平歩站椿はなく、遊びを使って意拳の「状態」の高まりを体感する工夫されたプログラムを受けることができて、なかなか楽しかった。
おなじことを別の角度からいわれて、あらためて違った形で腑に落ちることもあった。

終わってからは3講師と残った参加者数人で中野駅前のタイ料理の店に行き、飲み会。
意拳の先生方と飲むのは初めてで、これも楽しかった。


今日は羽根木の家での初級体験講習会。
内田秀樹先生と、今日山形に帰られる高橋先生も指導に参加してくれた。
午前の部と午後の部の2コマ。
先月、初めて羽根木の家で開催したのだが、リピート参加の人と初回参加の人が混じっていた。

はじまる前に高橋先生が私の膝を診てくれる。
整体の仕事をされていて、山形ではかなり有名らしい。
私の膝は15年くらい前に複雑骨折し、手術後のリハビリに失敗して、どの病院に行ってももう完治しない、打つ手はないとサジを投げられている。
私もあきらめていたのだが、韓氏意拳を始めてからなんとなく動きがましになったような感じがしていた。
しかし、15年来ずっと24時間つづいている膝まわりをぎゅっと圧迫されるような、締め付けられるような感じは消えることはない。
ところが、高橋先生にちょっと施術してもらったら、それが消えたのだ!

それがうまくいく原理を説明されて、なるほどと思った。
西洋医学とは違っているが、論理的であり、実際に驚くほどの実証効果が現れている。
この方法を使えば、あきらめていた膝の状態もかなり回復できるのではないかという希望を持てた。
高橋先生には東京での腕利きの治療院まで紹介してもらった。
ありがたい。

そのあと、今日は2コマつづけてみっちりと形体訓練、平歩站椿を通して、体認の基礎、状態の注目と把握の稽古をしたのだが、膝の調子はよく、ほとんど疲れることもなかった。
現代朗読、音楽演奏、音読療法、共感的コミュニケーション、膝の故障と回復、いろいろなことが韓氏意拳を軸にしてみごとにつながってきた。

2013年12月14日土曜日

あいぶんこ朗読ポッド Vol.15

現代朗読において、「朗読は身体表現である」という考え方を採用しています。
朗読は文字を読みあげる口先だけの表現ではなく、自分の全身を使った、身体のすみずみまで意識しておこなう、全身表現であるというふうに考えて、その練習をします。
そして現代朗読の練習過程でダイエット効果もある、という証言があります。

現代朗読体験講座の次回2014年1月の開催は、1月11日(土)です。 詳細とお申し込みはこちら
また、現代朗読ゼミの体験参加も随時受け付けています。 詳細とお申し込みはこちら

2013年12月13日金曜日

あいぶんこ朗読ポッド Vol.14

2013年11月30日夜、下北沢のライブバー〈レディ・ジェーン〉でおこなわれた朗読と即興音楽のライブイベント「ののみずしゅん Vol.3」からの抜粋をお送りします。
朗読の野々宮卯妙に、超絶テク歌姫の酒井俊をボイスゲストに迎え、ピアノとキーボードを水城ゆうが担当しました。
使用テキストは水城ゆう作「初恋」全編。

2013年12月12日木曜日

朗読とダンスの相性のよさを確認した

今日は木曜日、恒例の現代朗読ゼミの日だった。
NVC仲間のきくあつこと菊地あつこさんが、コンテンポラリー・ダンスのエチュードを携えて羽根木の家に遊びに来てくれた。

きくあつはコンテンポラリー・ダンスのダンサーや振り付けを10年くらいやっていて、現代朗読の公演を観に来たときいろいろなアイディアが浮かんだようで、なにかコラボできないかと私も感じていた。
今日は昼ゼミも夜ゼミも彼女にお願いして、ダンス・エチュードを朗読エチュードに応用したものをいくつか試してもらった。

やってみてわかったのは、ダンスのエチュードは現代朗読と大変相性がよく、そのまま使えるものが多くあるし(もちろん朗読行為に変換する必要はあるが)、朗読エチュードに持ちこんだとき、ある「変容」が起こり、エチュードの域からそのまま表現パフォーマンスへと昇華できるものがある。
大変おもしろい。 やっている者も楽しそうだし、見ているこちらも楽しい。

私はかねてから「朗読はダンスだ」といっていたが、そのとおりであることが確認できた。
朗読は身体表現であり、ダンス行為にそのまま通じている。
きくあつとは今後も、なんらかの形でコラボしていきたい。
まずはワークショップを開催してみたいと思っている。
「朗読とダンス」のワークショップ、それは朗読者にはダンスの経験を、ダンサーには朗読の経験を、というおもしろいものになるのではないだろうか。
ほかにも彼女はファシリテーションのプロなので、彼女がファシリテートするいろいろなイベントにも協力できるといい。

カトレア、韓氏意拳の稽古、ストレチア

カトレア”Rin”の蕾が全部開いて、満開になった。

昨夜は韓氏意拳の稽古で中野まで行ってきた。
年末の電車は人が多いだけでなく、着ぶくれて窮屈だし、酒臭いしで、あまり出かけたくはない。
が、意拳の稽古だけは別。

このところ、稽古では「状態」を非常に重視していて、昨夜もそのことを精査しながらおもに平歩站椿を進めていった。
状態があれば身体が動きを提示してくれ、人はそれをただ表現するだけ。
状態が深まれば深まるほど運動の密度は高まるし、結果的に技撃としての効果・爆発力にもつながっていくということか。
しかし、この「状態にはいる」ということがなかなか大変。
人間をふくむ動物には自然にそのような作用がそなわっているはずだが、いざ意識的にやろうとするとさまざまな要因で状態に濁りが混じり、運動の質が低下してしまう。
動きを作るのでもなく、型をなぞるのでもなく、集中して身体の声を聴きつづける。
おこなうことはとてもシンプルなのだが。

昨日の朝、寝ていたら、ベッドの枕元から「バカッ」という大きな音がして、びっくりした。
見たら、ストレチアの大きな鉢が割れてなかの土と根がむきだしになっていた。
根にコブができて、その圧力で内側から破裂したのだ。
これで二度めだ。
鉢を買わなきゃ。
陶器ではなく、樹脂製の鉢にしよう。

2013年12月11日水曜日

終了、音楽塾「即興演奏ワークショップ」12月8日

先日の12月8日(土)夜、音楽塾「即興演奏ワークショップ」を開催した。
今回は少人数。
予告どおり、スケール=音階について解説した。

音楽ではさまざまなスケールが使われていること。
現代の音楽はコード=和音が支配的に進行しているので、それにそって即興演奏をおこなうのはかなり技術が必要であること。
しかし、コード進行を使わない音楽では、即興演奏はとてもはいりやすいこと。
そのもっともわかりやすい例が世界中にある民族音楽であること。

もっとも簡単なスケールのひとつである「ペンタトニック・スケール」を使って、実際に即興演奏の実験。
ソロで好きなように弾いてもらったり。
連弾してみたり。

即興演奏の入口でもっとも大切なのは、どんどん弾いてしまうのではなく、まず自分の出したひとつの音にじっくり耳を傾けること。
音を聴く。
丁寧に聴く。
身体にしみこませるように聴く。
最初の音を集中して味わい、その音が自分の身体にどのような波紋を作るのか聴きながら、ゆっくりと次の音へと進んでいく。
そのような音に対する態度を身につけることから、即興演奏の練習がはじまる。

次回のワークショップは12月22日(日)夜に開催します。
詳細と申し込みはこちらから

終了「社会人のための共感スキル講座」12月8日

先日、「社会人のための共感スキル講座」を開催した。
社会人が社会生活においてイキイキと自分自身でありつづけ、能力を発揮するためには、それぞれの「フェーズ」で共感スキルを用いる必要がある。

フェーズのひとつは個人のフェーズ。
共感スキルでは「自分自身のニーズにつながる」ということになる。

フェーズのふたつめはプライベートな関係のフェーズ。
家族、パートナー、友人との関係性で、重要な問題だが、当講座では必要がないかぎりあえて扱わない。

フェーズのみっめは社会のフェーズ。
ときに職場、ときに地域や趣味、ボランティア活動、学びなどのコミュニティ。
ここでは自分と相手のニーズにつながり、それをともに尊重するという方向性がある。
とくに職場は人生の多くの時間をすごす重要な場であり、その場でコミュニケーションが良好であるかどうかというのは、人生の快適さを大きく左右する。
当講座ではこの面をあつかうことが多くなる。

先日の講座でも職場での人間関係の問題をあつかった。
コミュニケートが難しい、厳しい相手、またコミュニケートを拒否している相手とどのようにつながるか。
ときに根気強いアプローチが必要になるが、希望がないわけではない。
まずは自分自身のニーズに深くつながり、自分の活力を保っていることが必要だ。
これらのことに共感スキルは大変役に立つ。

次回の「社会人のための共感スキル講座」は1月12日(日)午後に開催します。
詳細と申し込みはこちらから

生きるために必要なこと「ニーズにつながる」

このところ、自分でもめずらしく、なんとなく鬱々とした気分がつづいていた。
予期しないことが起こったり、思ったとおりにものごとが運ばなかったり、やることがあまりに多すぎたり、人とのコミュニケーションがうまくいかなかったり。
たいていは音読療法(と共感的コミュニケーション)でうまくいくのだが、今回にかぎってなかなか自分のニーズにつながることができず、何日かやる気をなくしていた。
体調が低迷していたのもその要因のひとつかもしれない。

やる気が起きないとき、自分のニーズにつながれないときは、できればなにもしないで自分を待ってやるといい。
「そんなこといってもやらなきゃならないことがたくさんあって、休んでなんかいられない」
そんなふうにいう人がほとんどだろうし、実際私もそんな感じだった。
しかし、そんなふうにしてものごとをやってもあまりうまくいかないし、よい結果が生まれることは少ない。
そういうときは思いきって立ちどまってみることが必要だ。

私はいろいろ「やらなきゃ」と思っていることをちょっとわきに置いて、自分がいま一番やりたいことはなんだろう、とかんがえてみた。
気分が落ちているので、だれとも会いたくない。
ならば、部屋にこもってなにか好きなことをやろう。

ひとりで絵を描いたり、文字を書いたりするのが好きだった。
いまでももちろん好きだ。
そうだ、小説を書こう。
せっかくなので、ブログ連載していた『ストリーム』の最後の章を書きあげてしまおうか。
ちょっと楽しくなった。

昨日と今日の二日間で、長編小説『ストリーム』のラスト部分を書きあげた。
楽しかったなあ。
書きあげたので、近いうちに本にしようと思う。
そのために、ブログにアップした分は全部削除した。

ひさしぶりに小説を楽しんで書いてみて、自分のニーズにつながることができた。
小説を書きたいというのは、たぶん自分を表現したいというニーズだが、書きあげてみるとそのニーズはさらにその先へと開いていることに気づいた。
テキストを書いたら、それで私のニーズはいったん完結しているわけだが、次のニーズが立ちあらわれる。
そのテキストをさらに展開したい、本にしたい、朗読作品にしたい、ステージ・パフォーマンスにしたい、というニーズがある。
そして私もそこに参加していたい。

自分が書いたテキストを本にしたり、構成したシナリオをステージ・パフォーマンスにして、私も演奏で参加することで、出演者とのつながりを確認する。
そのことが私にとっては大事で、必要なことなのだ。
けっして書きあげて終わり、ではない。
私がなぜ、現代朗読協会という活動を大切に思い、丁寧に、熱心に運営してきたのか、ようやくはっきりわかったような気がする。

あいぶんこ朗読ポッド Vol.13

現代朗読には「お手本」はありません。
いわゆる「朗読の先生」はいなくて、いるのは演出家だけ。
読み方を指示するのではなく、ひとりひとりの朗読者にどのような可能性が潜み、どのように読めるのか、それをいっしょに探すということを大切にしています。

現代朗読体験講座の次回2014年1月の開催は、1月11日(土)です。
詳細とお申し込みはこちら
また、現代朗読ゼミの体験参加も随時受け付けています。
詳細とお申し込みはこちら

2013年12月10日火曜日

「共音(ともね)のじかん」と「韓氏意拳体験講習会」

日程が近づいているものでおすすめのイベントをご紹介しておきたい。
まずは今週土曜日12月14日午後に開催されるヨガと音楽瞑想と音読エチュードの合同ワークショップ「共音(ともね)のじかん」。
これは初の開催となる。

講師はフリーアナウンサーで、全米ヨガアライアンス認定のインストラクターもやっている植村智子さん。
それと私。
前半はヨガでじっくり身体とこころをほぐしてもらう。
そのあと、陰ヨガでさらにリラックスしながら、私の演奏でミュージック・メディテーションを楽しんでいただく。
最後に音読療法の音読エチュードでリフレッシュしてもらう、という企画内容。
生き返ることまちがいないので、ぜひいらしてください。
詳細と申し込みはこちらから

もうひとつは今週日曜日12月15日の午前と午後の計2回開催される、韓氏意拳の体験講習会。
私は今年の6月から韓氏意拳学会の会員になり、せっせと稽古に通っているのだが、内田秀樹教練の好意で羽根木の家でも開催してもらえることになり、先月その1回めが開催された。
みなさんには興味を持っていただけたようで、つづけてみたいという方も何人かいるようだ。
今回は2回めだが、リピーターの方と初めての方が混じっている。
基本的に私と面識がある方にご案内しているのだが、面識がないけれどどうしても参加してみたいという方は、あらかじめご相談ください。
詳細と申し込みはこちらから

2013年12月9日月曜日

あいぶんこ朗読ポッド Vol.12

2013年11月27日夜、中野のジャズ・ダイニングバー〈Sweet Rain〉でおこなわれた朗読と即興音楽のライブイベント「げろきょdeないと」からの抜粋、これが最後になります。
ラストステージはジャムセッション、来場者の飛び入りセッションでした。

出演者
 朗読:KAT、宮本菜穂子、上山根夏美、飯干大嵩、照井数男、晩衛
 アルトサックス・バスクラリネット・フルート:森順治
 ピアノ:水城ゆう
 ベース:日野了介
 ドラムス:今竹一友

2013年12月8日日曜日

(まとめ)あいぶんこ朗読ポッド Vol.6〜10

今日は「あいぶんこ朗読ポッド」のVol.11を配信しました。
これまで配信したVol.6からVol.10は以下のリンクからご覧ください。
お見逃しの方はこの機会にぜひどうぞ。

 Vol.6「げろきょdeないと」山田みぞれ朗読「みみず先生の歌」
 Vol.7 共感スキル「人の話を深く聴く」
 Vol.8「げろきょdeないと」唐ひづる朗読「舞踏病の女」
 Vol.9「依存的な関係と共感的につながることは別」
 Vol.10「げろきょdeないと」セカンドステージは1朗読者対1演奏者

Vol.1からVol.5のまとめはこちら

※ヨガ&表現ワークショップ「共音(ともね)のじかん」は今週末12月14日(土)14:00の開催です。
 詳細とお申し込みはこちら

基礎コース8回め、豚バラ肉と大根の煮物、韓氏意拳の稽古

昨日の午前中は現代朗読基礎コースの8回め(残すところあと2回)。
現代朗読の基礎訓練をまず丁寧にやってから、今回のテーマである群読のエチュードをやってみる。
これがなかなか楽しい。
エチュードは「こう読まねばならない」という無意識的拘束から徐々に解放されていくようにできている。
終わってから何人かにひとり読みをしてもらったら、たくらみから解放された、のびやかでその人本来の生命力がかいま見える朗読が聴けて、涙が出そうになった。
その人本来のそのままであること、だれからも命令されたり要求されていないこと、社会システムに束縛されていないこと、いまここにある生命力をのびやかに表現できる自由を手にしていること、こういったことに私は最大の価値を感じている。

昼に豚バラ肉と大根の煮物を圧力鍋を使って作る。
超簡単レシピ。
おいしくできた。
ひと晩寝かせてもっとおいしくなる。

夜の講座(テキスト表現ゼミ)が休講になったので、急遽中野まで韓氏意拳の稽古に行くことにした。
風邪やらなにやらでキャンセルが相次いだということで、2時間半みっちりと教えてもらい、濃密な学びの時間をすごせた。
とにかく体認、そして「状態」にはいること、いったん「状態」にはいったらそれをつかんで離さないこと。
拳法ではあるが、状態にはいることができていれば、技撃の表現はいわばおまけのようなもので、あとからいくらでもついてくる、というところに納得。
しかしこの「状態」にはいるということがむずかしい。
とにかく「わからない」。
「状態」はもともとわからないもので、わからないところにどんどんはいっていくのだ、という。
言葉で説明されるより、実際にやって動いてみるとわかる、というか「わからない」状態が見えてくる。
「危険(危機)」と「未知」がキーワードだ。

連日の稽古で疲れたが、ひとりで稽古するときの感触のようなものが少しつかめたような気がした。
見えない自分の生命の奥底へと、勇気をもって降りていってみるのだ。