2013年3月16日土曜日

高校生の男組と女組での朗読授業

昨日は東横線の東白楽にある神奈川工業高校まで朗読授業に行ってきた。

授業は午前9時50分からだったので、渋谷経由で9時台の東横線に乗る。
なんだかやたらにホームで写真を撮ってる人がいるなあと思ったら、この地上ホームの最後の日なのだった。
翌日(今日)からは東横線は地下ホームになり、副都心線と乗り入れることになる。

東白楽を白楽とまちがえて降りてしまったが、駅員が親切で追加乗車賃はいらなかったし、高校のことも教えてくれた。
時間にゆとりをもって出発したために、無事に遅刻することもなく到着。


音楽教室を確保しておいてもらったのだが、ブラスバンドが毎日練習をしているとのことで、椅子や楽器が指揮台を中心に放射状にならんでいて、ピアノはその背後にある。
時間もないことだし、まあこれでもいいかと、そのままやることにする。

時間になり、まずは男組というか機械科のクラスがやってくる。
この年齢の男子は、私自身もおぼえがあるが、まああまり先生のいうことなどききたくないし、統制されたくもない。
ようするに授業などはだらだらしたいわけだが、こちらの生徒たちは純朴で、けっこうこちらの話を聞いてくれたし、朗読のエチュードにもまじめにつきあってくれた。
最後のほうはさすがに集中力が切れかかったが、難しい宮沢賢治のテキスト「原体剣舞連」を使ったというのにおもしろがってくれた生徒もいたようだった。

10分の休み時間のあと、女子クラスともいうべきデザイン科のクラスがやってくる。
女生徒たちに協力してもらって、椅子の配置をピアノ向きに変えてもらう。
女生徒たちはさらにまじめで、しかし知的好奇心でいきいきしていて、興味しんしん。
とてもやりやすく、こちらも楽しくやらせてもらった。
私がピアノを弾くとは思っていなかったらしく、それがうけたのと、進行がスムーズにいったので最後に野々宮と即興パフォーマンスをおなじテキストを使ってやったのがおもしろがってもらえたらしい。
教師も何人か見学に来ておられたが、どのような感想を持たれたのだろうか。

おこなったのは男子クラスも女子クラスも、ともに、テキストの群読エチュードだった。
リピート群読のあと、リズム読み、輪唱読み、ピアノと合わせての群読など、現代朗読協会のゼミやワークショップでいつもやっているようなエチュードを生徒たちにもやってもらった。


終わってから担当の先生と駅前の喫茶店で、意外に(というのは失礼か)おいしいランチとコーヒーをいただく。
ちょっとした達成感と充実感があって、しあわせな気分だった。

東横線に乗って渋谷までもどると、撮影する人はさらに増えていた。
そのあと、ホームは混雑を極める状態に突入していったらしいが、私は無事にすりぬけて帰宅した。