2013年3月11日月曜日

優先順位をつける癖を手放す

photo credit: anselm23 via photopincc

私たちは「やらなければならないこと」についてほとんど無意識に優先順位をつける癖がある。
「ゴミを出す」
「顧客におわびのメールを書く」
という「TODO」があると、ほとんど自動的に「メールを書くほうが大事」と優先事項としてマークする。

手帳をつけている人ならより自覚的にそれをおこなう。
ほとんどの手帳には「TODOリスト」という項目があるし、紙の手帳でなくてもTODOリストを管理するためのアプリが無数に出ていて、いかにTODOリスト管理のニーズが高いのかがわかる。
つまり、人々は「やらなければならないこと」を整理する必要性を強く感じているわけだ。
それほど、日々、やらなければならないことが多く、次々と迫ってくる、ということだろう。
たしかに私もそのように感じていた日々が過去にあった。

最近の私は、TODOリスト(これそのものがなくなったわけではない)に優先順位をつけるのをやめている。
これについてはすでにこちらに書いた。
⇒ http://juicylab.blogspot.jp/2012/08/todo.html
優先順位ではなく、ニーズを書きこむのはとても有効であることはすでに確認している。

そもそもTODOリストというのは、どっちみちやらなければならないことのリストであって、優先順位をつけようがつけまいが、いずれは片付けるものごとなのだ。
ゴミを出すのも、顧客におわびを出すのも、どちらも結局はやることになることであって、そもそも優先順位をつけることそのものがナンセンスである、ということになかなか気づきにくい。
それなのに優先順位をつけようとする心の働きは、いったいどこから来るものだろうか。

優先順位の低いものは「できればやりたくない」という消極的なマインドが働いている。
これはまちがいない。
それで、先延ばしてしていれば、いずれ「やらなくてもいい」ことになるかもしれないという、淡い期待がある。
しかし、そんな期待はめったに実現することはない。
結局、どうにもこうにもならなくなって、切羽詰まっていやいややることになるのだ。
そんな事態に追いこまれる前に、喜んでやってしまえばいいではないか、というのが私の提案である。

手帳に書きつけてあるTODOリストを、上から順番に、そのニーズだけをかんがえながら、とにかく片付けていく。
なんとまあ爽快なことか。
ゴミを出すのに5分。
顧客におわびのメールを書くのに15分。
しめて20分。
どちらを先にやろうが、かかる時間は20分。
どちらを先にやろうかかんがえているくらいなら、思いついたほうから片付けてしまえばすっきりする。
結局は両方ともやるのだから。