2013年9月17日火曜日

毎日書きつづけるコツ

私のブログは毎日300人から500人くらいの方に読まれている。
おなじ記事をフェイスブックにも流すことがあって、そちらでは100から300リーチくらいあるので、毎日だいたい500人前後の方に読んでいただいていることになる。
なんてすごいことなんだろう。
そしてありがたいことである。

商業出版で生きていたころは、刷り部数1万とか2万とか3万、5万といった数字の世界だったが、あまり実感の持てない数字であった。
そのうち、売れ残ったり、読まれなかったりしたものもずいぶんあったのだろうと思う。
しかもこちら「売る」ために書いているのであって、売れれば「勝ち」、売れなければ「負け」という世界だった。

いまはちがう。
売るために書いているのではなく、読んでもらうために書いているのだし、もっといえば書きたいから書いているのだ。
結果的におおぜいの人に読んでもらえればうれしいけれど、だれも読んでくれなくてもかまわない。
そりゃゼロアクセスだったら悲しいけれど、数百人が数人であったとしてもとくに書く内容が変わることはない。

よく、
「毎日、よくそんなに書くことがありますね」
とか、
「毎日書きつづけるコツってありますか?」
ということをいわれる。

書くことはいくらでもある。
すべての人がそうだと思うのだが、私にかぎらず人は書きたいこと、話したいことをたくさん持っている。
ただそれを身体の奥にしまいこむ癖を身につけてしまっているだけだ。
書きたいことがたくさんあるけれど、それをどのように言語化していいのかわからない、というならわかる。
自分のなかにあるものを言語化するには、ある程度の技術とその訓練は必要だろう。
しかし、いまの学校教育でおこなわれている「作文教育」では、書きたいことを書けるようにはならない。

毎日書きつづける「コツ」なんてものはないけれど、私の場合、自分が毎日書けるようになった理由があるとすれば、このひとつだけだ。
とにかく毎日書くこと。
一行でもいいから、毎日書く。
これを毎日つづける。
なんでもいいから、一行でいいから、一日も欠かさず書く。

一日一行なんて楽勝だと思うかもしれないし、実際に私にしてみれば楽勝なのだが、これをテキスト表現ゼミの参加者にいっても、そのとおり実行できる者は皆無に近い。
なので、きっとこれはおそろしくハードルが高いことなんだろう、とかんがえるようにしている。

一行が二行になり、複数行書けるようになってきたら、つぎの段階があるのだが、それはここでは書かない。
興味がある方はテキスト表現ゼミ(次世代作家養成塾)に来てみてください。
見学はいつでも自由です。