2014年10月16日木曜日

朝ゼミ、リップノイズ対策、下北沢まで自前の足で歩く

午前中は朝ゼミ。
半七捕物帳のオーディオブック集中収録月間がスタートしているので、ゼミ生でオーディオブック収録のニーズがある人はその準備をはじめている。
朝ゼミではそれぞれの半七作品を、レコーダーで簡易収録しながらチェック。
おもにリップノイズについて検証する。

みんなが一番気にしているのはリップノイズで、ライブ朗読などではまったく気にすることはないが、コンテンツ収録となるとひとつの関門となる。
人それぞれ、さまざまなリップノイズがあって、「こうすれば消える」という一般的で決定的な方法はないのが難しいところだ。
身体構造や癖がちがっている以上、ひとりひとり対処法がちがっているのが当然で、長年の経験から私はある程度対処法を示すことができるが、あとは個々で検証し努力してもらうしかない。

とはいえ、今日あらためて確認したことは、「リップノイズは身体性と密接に関係している」ということだ。
リップノイズを出すまいと硬直した身体で――つまりいきいきしていない表現で――読んだとき、逆にリップノイズは出やすい。
逆にリップノイズなど気にせず、のびのびと表現したとき、リップノイズは出にくくなる。
もっとも、それだけで消える保証はない。
いえるのは、リップノイズにせよ滑舌にせよ、いきいきとした表現にせよ、自分の能力を最大限に発揮するには、マインドフルに自分自身の身体の状態と接続したなかで読んでいくことが最前の方法だ、ということだ。
それを今日、あらためて全員で確認できたのは収穫だった。
みんなにしてみれば、結局のところぐるっと一周して振り出しにもどる、みたいな感じだったかもしれないが。

午後はステッキをついてではあるが、ひさしぶりに自分の足で歩いて下北沢まで行った。
気分転換にひさしぶりに散歩外食。
〈ESカフェ〉という初めての不思議な雰囲気の店にはいって、オムカレーを食べた。
そしてまたゆっくり歩いて羽根木まで帰ってきた。
10分くらいの歩きなら、杖をつきながらゆっくり支障なく歩けることがわかってよかった。

※現代朗読ゼミに体験参加ができます。10月の参加可能な日時など詳細はこちら