2016年2月13日土曜日

映画:ソルト

趣味のアクション映画鑑賞。
タイトルの「ソルト」は主人公であるCIAエージェントのイヴリン・ソルトの名前。
演じるのはアンジェリーナ・ジョリー。

私はアクション映画のなかでもスパイものが好きで、ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットが共演した「スパイ・ゲーム」や、ル・カレ原作の「裏切りのサーカス」、ディカプリオ主演の「ディパーテッド」など、けっこうはまったものがある。
「ソルト」もスパイ映画ということで、ちょっと期待があったが、実際にはスパイ要素よりアクション要素が強くて、それが鼻についた。

アンジェリーナ・ジョリーをあんなにスーパーウーマンに仕立てなくても、もっとアクションを抑えぎみにして渋いスパイ映画仕立てにできたはずだ。
というのも、ストーリーがなかなかこみいっていて、おもしろいのだ。

簡単にいえば、ソ連時代から引きずっているロシアのスパイとアメリカのCIAの関係における二重スパイものかと思いきや、さらにもうひとひねりある、みたいな大きな仕掛けがある。
もっとはしょってしまえば、あわや核戦争勃発という国家間の危機を、たったひとりの女スパイの活躍で救う、みたいな話。
それはいいのだが、その解決をアクションに頼りすぎていて、ちょっとそれはないだろ、といった無理な問題突破策が多すぎる。

とはいえ、アンジーのアクションをたっぷり見たい人は十分堪能できる映画だろう。
2010年のアメリカ映画。
監督は「パトリオット・ゲーム」「今そこにある危機」「ボーン・コレクター」「ギヴァー 記憶を注ぐ者」のフィリップ・ノイス。


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